紛失防止タグのTileのCEOであるCharles (CJ) Prober氏は、先日発売されたAppleの紛失防止タグについて喜びと懸念について述べています。
Bloombergのインタビューによると同氏は、「TileはAppleの競争への参加を歓迎しますが、同時に公平である必要がある」と発言しました。
「探す」機能の登場でTileの利便性が失われたと主張
インタビュー内でProber氏は、Appleが2019年に「探す」機能をリリースした際にTileの利便性が失われたと主張しています。
iOSの修正により、Tileの制限が増加
2019年にAppleが「探す」機能をリリースしましたが、この「探す」機能がTileアプリよりデバイスへのアクセス権限や使用できるAPIが多いことによる不公平が出ていると述べています。
実際に、Tileは欧州連合(EU)の公正取引委員会に対して、AppleがTileの機能を阻害しているとして、競争法違反の調査を行うよう申立てを行っています。
その他にもiOS13で見直されたアプリごとのプライバシーの管理によって、アプリによるユーザーの位置情報の取得が以前より困難になったと述べています。
Apple直営店からTileが撤去
Tileは2015年からAppStoreでTile専用のアプリを配信を開始し、Apple直営店でもTileの販売を行っていました。しかし、Appleが紛失防止タグAirTagを開発しているという噂が出てたころから直営店からTileが撤去されたと証言しています。