調査会社DSCCのRoss Yang氏は、Googleは自社で開発している折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」の部品調達をキャンセルしたと報告しました。
これにより、Pixel Foldは発売中止となりました。
この販売中止が永久的なものか、一時的なものかは現在のところ不明です。
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Pixel Foldには勝算がない
Pixel Foldの発売中止の要因としては、Googleが折りたたみスマートフォンの競争力がないと判断したことが要因となっています。
Pixel Foldはヨーロッパでは、サムスンと競合することになり、折りたたみスマートフォンの市場はとてもニッチです。
Googleは、Pixel Foldが競合他社と比較してもコストが高く、機能も他と比べて少ないことから、勝算がないと判断したとされています。
先日、Googleはタブレット用Android OS「Android12L」を発表し、これもPixel Foldの登場を予期しているとも言われていました。
Galaxy Z Flip3とGalaxy Z Fold3が強すぎる
Ross Yang氏が公開したレポートによると、GoogleがPixel Foldを発売を諦めた理由の1つとして、サムスンのGalaxy Z Flip3とGalaxy Z Fold3の登場が考えられると述べています。
Pixel FoldはGalaxy Z Fold3を上回れない
Pixel Foldのハードウェアは、ディスプレイにLTPOと最大120Hzの可変リフレッシュレートを備える予定でGalaxy Z Fold3と同じサイズになるとのことでした。
しかし、Galaxy Z Fold3はPixel Fold以上にスタイラスペンや画面下カメラを搭載しており、Pixel Foldのスペックを上回っている状態だったため、断念したと報告しています。
Pixel FoldはカメラもPixel3と同じカメラセンサー
Pixel Foldのカメラは、Pixel3以降に採用されたIMX363やIMX386、IMX355を採用するとのことです。
そのため、現行のカメラユニットからアップデートが行われず、3〜5年前のカメラセンサーが現行のものと変わらないとされています。
Android12Lの登場などから、Googleはハードウェアの部分では市場内で優位に立つことができないため、ソフトウェアで他社製品との差別化を図ろうとしていることがわかります。
まとめ
個人的には、Pixel Foldが折りたたみスマートフォンの市場を開拓し、世界にフォルダブルスマートフォンを広めてくれると考えていたため残念で仕方ありません。
Pixel Foldは、まだ永久的に開発を中止したという明確な情報は出ていないため、これから発表される可能性はまだ捨てきれません。
これからの続報を待ちたいと思います。
ソース1:Has Google Dropped the Pixel Fold? - Display Supply Chain Consultants
ソース2:Google Pixel Fold may have been cancelled before it was even announced | TechRadar