Apple、独自の検索エンジンを強化か
Appleは、最近のGoogleが置かれている状況などを鑑みて、独自の検索エンジンの開発を行っているのではないかと言われています。
Financial Timesによると、Appleは、Googleとの有利な取引が脅威にさらされているとして、独自の検索エンジンを作成する取り組みを「強化」しているとのことです。
GoogleはAppleに対して毎年1兆円の支払い
GoogleはiOSデバイスのデフォルトの検索エンジンを採用するように要望しており、その引き換えにAppleに対して、年間80億ドル〜120億ドル(約1兆円)を支払っています。
これは、Appleの収益の20%程度になるとされています。
これらのGoogleの行動は、他企業が「検索」の分野に入り込むことができず、米司法省は反トラスト法(独占禁止法)違反として訴訟を起こしています。
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Appleができるのは検索エンジンの開発
上記のGoogleの訴訟もあり、万が一取引が禁止された場合、Appleは大きな痛手を受けることになります。
そのためにも自社で検索エンジンを開発しようという動きがある模様です。
実際に、iOS14ではユーザがホーム画面から検索キーワードを入力すると独自の検索結果を表示し、Webサイトに誘導するような仕組みになっています。
また2年前にAppleは、Googleの検索責任者のJohn Giannandrea氏を引き込んでいるため、検索エンジン開発の力は十分あるとされています。
まとめ
- Financial Timesによると、Appleは、Googleとの有利な取引が脅威にさらされているとして、独自の検索エンジンを作成する取り組みを「強化」しているとのことです。
- 最近のGoogleが置かれている状況などを鑑みて、独自の検索エンジンの開発を行っている模様です。
- GoogleはAppleに対してGoogleの検索エンジンをデフォルトに指定するのと引き換えに毎年1兆円の支払いを行っています。
- 米司法省はGoogleのこれらの行動を反トラスト法(独占禁止法)違反として訴訟を起こしています。
- Appleは以前にGoogleから検索責任者を引き込むなど検索エンジン開発の力は十分あるとされています。