auとソフトバンクは自社サブブランド移行にかかる手数料を撤廃
大手キャリアのauとソフトバンクは、メインブランドからサブブランドに移行する際の解約手数料やMNP転出手数料などを撤廃することを発表しました。
auの手数料変更について
auは、サブブランド「UQモバイル」への乗り換え時にau側で発生する解約手数料、MNP転出手数料、UQモバイル側で発生する事務手数料などが無料になります。
名称 | 手数料 (現在) | 手数料 (2021年2月以降) |
契約解除料 | 最大9,500円 | 0円 |
番号移行手数料 (MNP手数料) | 3,000円 | 0円 |
名称 | 手数料 (現在) | 手数料 (2021年2月以降) |
auの新規事務手数料 | 3,000円 | 0円 |
UQ mobileのSIMパッケージ料金 | 3,000円 | 0円 |
ソフトバンクの手数料変更について
ソフトバンクも自社サブブランド「ワイモバイル」への乗り換えの際、契約解除料やMNP転出手数料、契約事務手数料などを一律0円にすることを発表しています。
しかし、店舗などでの契約手数料等は3,000円と一部例外もあるようです。
名称 | 手数料 (現在) | 手数料 (2021年春以降) |
契約解除料 | 9,500円 | 0円 |
MNP転出手数料 | 3,000円 | 0円 |
契約事務手数料 | 3,000円 | 0円 |
今回のサブブランド手数料撤廃は多くのニーズを満たすのか
今回のauとソフトバンクの対応は、武田総務相の「メインブランドから同じ会社のサブブランドに移行するのに高額な手数料を取るのか」という発言を受けて行ったものです。
携帯会社間の競争を活発化させるにはユーザに自由な選択肢と行動に移すためのハードルを下げることが必要だと総務省もこれまでの会見で述べています。
そうなると本当のニーズというは、手数料の撤廃をし、大手キャリア以外の選択肢をユーザに与えることだと思います。実際に2019年10月に施行された「改正電気通信事業法」で、解約金が1,000円になりました。
しかし、これにはキャリア側の抜け道があり旧プランではこれまでの解約料金がかかります。筆者もドコモを解約する際に旧プランだったために10,000円近くの解約料金を支払った記憶があります。
今回のサブブランド手数料無料化や旧プランの解約金など自社の利益が優先になっている感じが未だ誠実な感じがしていないと思うのは私だけではないはずです。
これまで殿様商売を行ってきた大手キャリアは、一連の総務省の改革で変わるのでしょうか。これからも見守っていきたいと思います。