楽天モバイル、東京の人口カバー率が87.4%に
楽天モバイルは、「第2回TOKYO Data Highwayサミット」において、10月時点での人口カバー率を発表し、東京は87.4%に達することが分かりました。
2020年10月1日時点での、全国人口カバー率は63.1%となっており、同社によると順調にエリア拡大を行っているとのことです。
楽天モバイルは、来年夏頃までに全国人口カバー率96%を目指しています。これは当初の5カ年計画を前倒しして行なっており、現在は順調とのことです。
一部地域におけるローミング終了で楽天モバイル難民が続出
楽天モバイルは、今年の10月22日に東京・大阪・奈良の一部でau回線によるローミングの終了を発表しました。
東京23区については、サービス開始時点から対象エリアでしたが、それ以外に住む地域で楽天モバイルを使用している一部のユーザーはローミング終了に伴い、圏外になる事象が報告されました。
楽天モバイルとKDDIの提携の中で「都道府県単位で人口カバー率が70%を超えた場合、協議のもとローミングを終了する」という条件がありました。
10月22日以降いきなり圏外になったのはこの影響ですが、SNS上では多くのユーザーが圏外になったという報告が挙がりました。
これらの ”楽天モバイル難民” となったユーザに対しては、楽天モバイルは、「圏外になったユーザーに対して、MVNO端末を貸し出す」というような方針を検討しているとのことです。
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楽天モバイルは現在、300万回線までは電話を含む通信料を無料というキャンペーンを行っていますが、2020年11月現在で160万回線とまだまだ埋まる気配がありません。
ユーザーの獲得ができないのは、サービスの提供方法やサポートの体制に問題があるのではないかと考えます。また、こういった事実がある限り、大手キャリアからユーザーが動かないのも要因ではないかと思います。
それでも300万回線を目指す楽天モバイル
300万回線無料キャンペーンについては、今年5月時点で「年末までに300万回線を目指す」と述べていますが、2020年11月時点では160万回線と正直、年内での到達は厳しいと考えています。
その他にも、ソフトバンクやKDDIのサブブランドによる通信料値下げなども行われ、NTTドコモに関してもサブブランドを投入し、料金の値下げを図るのではないかと言われています。
そういった中で、楽天モバイルが料金以外で勝負していく必要があり、自社の売りでもある "楽天エコシステム" をどのように活用していくか注目です。
まとめ
- 楽天モバイルは、「第2回TOKYO Data Highwayサミット」において、10月時点での人口カバー率を発表し、東京は87.4%に達することが分かりました。
- 一方でKDDIによる一部地域のローミング終了で、多くのユーザーが圏外になる”楽天モバイル難民”が問題視されています。
- 300万回線と来夏までに全国人口カバー率96%を目指す楽天モバイルですが、大手キャリアのサブブランドの格安プラン投入などもあり、今後の動きに注目です。