原因は米政府のライセンスが期限切れ
一年ほど前に米商務省が、Huaweiに対して事実上の禁輸措置を講じました。
これにより、Huaweiが新たに出すスマートフォンにはGoogleのサービスが搭載することができなくなりました。
しかし、Huaweiは一時的一般許可証（TGL)と呼ばれる輸出制限等の一部を緩和する許可証を米商務省から発行してもらっていたため米国への輸出等ができていました。
この一時的一般許可証（TGL)には、ネットワークや機器のサポートに関する取引等もこの許可をもって行うことが可能でした。
今回、2020年8月13日を持って一時的一般許可証（TGL)の有効期限が切れたため、
ネットワークや機器のサポートすなわち搭載されているアプリケーションやAndroid自身のアップデートが難しくなるとのことです。
そもそも、これまでの延長も移行期間として設けてきたもの
昨年の８月から米商務省がHuaweiに対して禁輸措置を講じ、そこから4度に渡る禁輸制限緩和を行ってきました。
今年の5月には4度目の制限緩和を行いましたが、その際に「Expected Final 90-Day Extension（おそらく最後の90日間の延長）」と残しています。
そこから90日が経過し、今回の事態に至ったようです。
そもそも、米商務省は米国の安全保障を保ちながら、ユーザに不便がないよう移行期間として設けた延長措置と述べています。
そのため、約1年という充分な時間が経ったと判断し、これ以上の延長を許さなかったのではないかとされています。