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5Gの中にも種類が存在
よくニュースなどを目にしていると「5G対応スマートフォン」や「5G技術を応用した」などやたらと「5G」という字面を目にしたり、耳にしたりするようになりました。
5Gの主な特徴として、「超高速・超低遅延・多数同時接続」の3つが挙げられます。
また、日本でも人気のiPhoneは、iPhone12で5Gに対応すると言われています。
その5Gにも種類が存在し、「mm Wave(ミリ波)」と「Sub-6」と呼ばれる2つにわけられるとのことです。
この記事では、MacRumorが解説している記事をもとに「mm Wave(ミリ波)」と「Sub-6」について解説していきたいと思います。
当記事では、筆者の認識違いや書き間違い等を見つけた際は、コメントでご指摘をお願いします。
「ミリ波」と「Sub6」の違い
5Gは、4G LTEネットワークの後継となる第5世代の通信方式です。
5Gネットワークには2種類あり、5Gの超高速といえばほとんどの人が口にする超高速5Gであるミリ波と、当面はほとんどの人が体験することになる5Gであるsub-6GHzの2種類があります。
帯域と速度、範囲のについて
スマートフォンは、無線周波数を使用して音声とデータを無線で送信します。これらの周波数は、異なる周波数帯域で構成されています。これらの帯域のいくつかは、他のバンドよりも容量が大きく、ミリ波のように情報をより速く配信できます。
ミリ波は24GHzから40GHzまでの高い周波数の無線帯域を指しています。
ミリ波は5Gの特徴として挙げられている高速通信を実現しますが、カバーできる範囲がSub6と比較すると狭まります。
また、高周波の特徴として物に遮られるという特徴があるのでガラスや木、窓などでも遮られてしまい、さらに範囲が狭まるとされています。
これらを解決するには、キャリアがコストをかけて多くの通信局を設置しなければなりません。
Sub-6は6GHz未満の中低周波帯域を指します。
Sub-6は4Gよりは早い通信速度がでるとのことですが、ミリ波に比べると遅くはなるようです。しかし、ミリ波と違い広範囲をカバーすることができるため、郊外や農村部の広い地域に向いているとされています。
射程距離も長く、ミリ波のように物体に遮られることも少なくなるためキャリアとしてはこちらを使うことでミリ波より設備投資へのコスト削減が見込めます。
混雑度について
これまでの4Gのネットワークは、デバイスが密集するとネットワークの輻輳(混雑)が発生します。
ミリ波を使った5Gでは、大きな帯域幅を使うことになるので4Gのネットワークで起きていた輻輳の緩和が見込まれます。
そのため、ミリ波の使いみちとしては、集中した場所で多くの人が集まるようなイベントやコンサート、空港などが向いていると言われています。
結局のところ、iPhone12はどうなるの?
ゴリミーによると、今年発売が見込まれているiPhone12は、なんとミリ波とSub-6の両方に対応しているとされています。
2021年に発売されるiPhone 13については国や地域によって、ミリ波のバージョンとSub-6のバージョンがどちらかが用意されるとされています。
国内のスマホメーカーは、ほとんどがSub6だけに対応
5Gは前述のように2種類に分けられることを説明しました。
engadget日本版によると、シャープの「AQUOS R5S」や「Xperia 1 II」はいずれも「Sub-6のみ」が対応になっているそうです。
このメーカの判断は正しいようで、今後ミリ波の5Gを展開するのに時間がかかることやSub-6が先に展開されることを含めて考えるとこの判断は正しいといえるそうです。
まとめ
- 5Gには「ミリ波」と「Sub-6」を使った通信方式が存在します
- 「ミリ波」は高速かつ混雑が少なくなる。しかし、サポートできる範囲が「Sub-6」より狭まり、人が多く集まるところに適しています
- 「Sub-6」は「ミリ波」と比較すると速度は落ちるものの、幅広い範囲をサポートできます
- 今年発売されるiPhone12は、「ミリ波」と「Sub-6」の両方をサポートする可能性があります
- 国内のスマホメーカはほとんどが「Sub-6のみ」に対応、キャリアの動向を見るとこの判断は正しい