約25年の歴史に幕。Adobeによるサポートが終了
Adobeが提供している「Adobe Flash Player」が2020年末を持ってサポートが終了しました。Web黎明期から動的コンテンツを開発・提供するツールとして台頭してきました。約25年に渡りWebを支えてきたツールの歴史が終わることになります。
Adobeは、2020年末でサポートを終了し、2021年1月12日以降はFlash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックします。これ以降のFlashコンテンツの利用はできなくなります。
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AppleによるFlash Player排除も
Flash PlayerがWeb業界から排除された大きなきっかけはAppleのiPhone登場が大きく関わっています。
Appleのスティーブ・ジョブズ氏は、iPhoneとWebの構造について語っており、「Flash Playerは、Webの標準ではない」と述べています。
また、iPhoneなどのスマートフォンではタッチに不向きであったり、動画再生時の電力消費が大きいことなどが避けられてきた要因のようです。
こういった背景からジョブズ氏は、Webの標準を尊守するべく、iPhone OSの規約を変更し開発者にFlash Playerを採用しないように促してきました。
現在は、Webの動的コンテンツはCSSやJavaScriptなどによって実現されており、業界全体としてFlashの採用が少なくなってきました。
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