楽天モバイルエリアの拡大に伴い、終了
KDDIは、10月22日から楽天モバイルに提供しているローミングサービスを主要都市の一部で終了します。
現在の対象は、東京都・大阪府・奈良県の一部地域での提供の終了が決まっています。
これは、KDDIと楽天モバイルの契約の中に「都道府県単位で楽天モバイルの自前エリアの人口カバー率が70%を上回った場合、ローミングサービスの提供を終了する」という決まりがあり、今回対象の地域はこの条件を満たしたためとされています。
KDDIのローミングサービス終了で楽天モバイルは、繋がりにくくなる?
楽天モバイルは、上記でも述べているようにKDDIの回線を間借りしている状況です。
借りている帯域は800Mhzのいわゆる「プラチナバンド」でauは人口カバー率99%の高さを誇っています。
下記は、楽天モバイルのWebサイトにある自社回線エリアを示す地図になります。
下記の地図は東京を中心とした地図になります。
凡例にもありますが、薄いピンクがau回線、濃いピンクが楽天回線です。
こうしてみると中心部に関してはカバー率は高いですが、よく見るとまだまだ対応されていない箇所が多くあります。
auによるローミングサービス終了により、一部ユーザーでは、繋がりにくくなると言った影響が出る可能性があります。
一方で、地図の紫の部分が2021年までに提供予定とされる地域ですが、それを鑑みてもauの回線をカバーできていません。
KDDIによる楽天モバイルのローミングサービスの提供は、2019年10月1日から2026年3月31日までとなっています。
楽天モバイルは今年8月に行われた決算報告会で、2026年までに人口カバー率96%という目標を2021年の夏頃までに達成できると発表しています。
まとめ
- KDDIによる楽天モバイルへのローミングサービスの提供を東京などの主要都市の一部で終了することを発表しました。
- これは両社の協議の中で「都道府県単位で楽天モバイルの人口カバー率70%を超えたら終了」という締結があったためです。
- 今回の対象である東京都・大阪府・奈良県はその条件に満たしたためとされています。
- ローミングサービス終了により、ユーザによっては繋がりにくくなるといった可能性があります。
- 楽天モバイルは2021年までには人口カバー率を96%という目標でエリア拡大を行っています。