ローエンドからミドルレンジ向けのスマホに対応
クアルコムは、5Gモデムを搭載した「Snapdragon480」を発表しました。ローエンドモデルからミドルレンジスマートフォンを対象に作製されたプロセッサで、今後の5G需要を見越しての展開になります。
今回のSnapdragon480 5Gは、スナドラ4シリーズとしては初となる5G対応のプロセッサです。
CPUは、最大2.0GHz駆動の「Kryo 460」、GPUに「Adreno 619」を採用、AIなどの処理を行うDSPに「Hexagon 686」を搭載しています。プロセスサイズは11nmから8nmに変更され、消費電力の減少などが期待できます。
ミリ波とSub-6の5Gに対応する「Snapdragon X51 5G」モデムを搭載しています。
下記はSnapdragon460の基礎スペックになります。
プロセッサ名 | Snapdragon460 |
製造プロセス | 8nm |
CPUコア | Kryo 460 |
CPUコア数 | 8コア |
CPU最大動作クロック数 | 2Ghz |
メモリ | LPDDR4x 2133MHz |
GPUコア | Adreno 619 |
ISP | Spectra 345 |
統合型DSP | Hexagon 686 |
APIサポート | Vulkan 1.1 OpenGL ES 3.2 OpenCL 2.0 |
対応モデム | Snapdragon X51 5G |
通信仕様 | LTE 下り最大2.5Gbps |
2022年に5G対応スマホの出荷は7億5000万台以上に
iPhone12を皮切りに5G対応スマホが日本でも広まりつつあります。各通信キャリアも5Gへの対応を行っており、首都圏や地方都市を中心にエリアの拡大を広げています。
クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長は、2022年には5G対応スマートフォンの出荷台数は、7億5000万台以上になると推測しています。
また、矢野経済研究所は、日本を含む主要市場33都市で携帯電話契約数やスマートフォン・フィーチャーフォンの市場を調査し、2022年には8億4600万台の5Gスマートフォンが出荷されると予測しています。
今後、スマホメーカーは4Gスマホから5Gスマホへシフトチェンジを行い、5Gスマホのシェアが広がっていくと見られています。