【iOS15新機能】iCloudプライベートリレーとはなにか？思わぬギガ消費に注意！

9月21日に配信が始まるiOS15の機能「iCloudプライベートリレー」について解説します。
iCloudプライベートリレーを利用する上での注意点を紹介します。

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情報漏えい防止に役立つ!?iCloudプライベートリレーとは？

9月21日に配信開始されるiOS15の機能の1つである「iCloudプライベートリレー」は、iCloudを有料サービス（iCloud+）を利用している方向けのセキュリティ機能です。

iCloudプライベートリレーを利用するとSafariでのWeb閲覧履歴やアプリケーションの不明な通信からユーザーの個人情報を守ってくれる機能になります。また、ユーザーの位置情報についても不明瞭になります。

例えば、「東京都品川区平塚」といった住所が「東京都」と都道府県レベルにぼやかしが行われ、ユーザーの位置情報をわからないようにしてくれます。

iCloudプライベートリレーを利用すると、各通信会社で提供されている動画や音楽サービスなどの「見放題・聴き放題サービス」の対象から外れ、通信量の消費になる可能性があるとのことです。

これはサービスのサーバ（YouTubeやSpotifyなど）と通信をする際に、Appleのサーバーを介することで送信元や位置情報を秘匿化してます。そのため、通信会社がカウントフリーにするかどうかの判断を機械的に判断できなくなるため、カウントフリーの対象から外れてしまいます。

これについては、各通信会社がサービス利用等の注意喚起を行っています。

dアカウントとiチャネル内の一部機能が利用できなくなる可能性があると発表しています。

dアカウント: 1. パスワードの確認
2. 2段階認証の設定
3. dアカウント利用履歴
4. ログイン通知/ログイン情報詳細
5. ID発行
6. ID/パスワードを忘れた方

参考:今後提供されるiOS15/iPadOS15にアップデート後、dアカウントメニューが正しく表示されない事象について | dアカウント

iチャネル: 1. iPhoneアプリ版で天気チャネル内の10分天気の利用が不可
2. iPadブラウザ版（Safari）でパケット定額サービスを利用していなくなても動画再生が可能になってしまう

参考:iチャネル | サービス・機能 | NTTドコモ

影響があるサービス（9月15日時点）: 1. 動画SNS放題（ウルトラギガモンスター＋、メリハリプラン）
2. ウェブ安心サービス（フィルタリングサービス）

参考:iOS 15以降でプライベートリレーを利用される際のご注意 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク

影響があるサービス: 1. ウェブ安心サービス（フィルタリングサービス）

参考:iOS 15以降でプライベートリレーを利用される際のご注意｜新着情報｜お知らせ｜Y!mobile - 格安SIM・スマホはワイモバイルで

影響があるサービス: 1. LINEギガフリー（Safariよりギガフリーの対象サービスを利用した場合）
2. ウェブ安心サービス（フィルタリングサービス）

参考:iOS 15以降でプライベートリレーを利用される際のご注意｜新着情報｜お知らせ｜【公式】LINEMO - ラインモ｜格安SIM

9月19日時点では、影響なし。影響がある場合は各サービスにおいてお知らせをするとしています。

9月21日、楽天モバイルはiCloudプライベートリレー使用時の自社サービス利用について注意喚起のアナウンスを行いました。

下記サービス利用時にiCloudプライベートリレーをONの状態で利用するとデータ利用量が課金対象としてカウントされるとのことです。

影響があるサービス: 1. Rakuten Linkアプリ同士のメッセージ送受信、電話の発着信
2. my 楽天モバイルの利用

参考:my 楽天モバイルのご利用

カウントフリーのオプションを提供しているは上記以外にも存在し、「エンタメフリー・オプション」を提供するBIGLOBEモバイルや「MUSICカウントフリー」を提供するOCNモバイルONEなどは9月19日現時点では、iCloudプライベートリレーに関する発表はしていません。

今回は9月21日に配信を控えているiOS15の機能の1つである「iCloudプライベートリレー」の解説と注意点を解説しました。

アップデート後にカウントフリーにも関わらず「ギガが減っちゃった」という方は、iCloudプライベートリレーが原因の可能性があります。

iCloudプライベートリレーは個人情報保護の観点では素晴らしい仕組みですが、日本独自の仕組みでは弊害となる部分もありそうです。