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Apple、特許侵害の裁判で企業ゴロ(パテント・トロール)に約560億円の支払いが命じられる

10年越しの裁判にApple敗れる

Appleは、10年に渡り進行中だった特許侵害の裁判で敗れ、VirnetXに対して5億280万ドル、日本円にして約560億円の支払いが命じられました

VirnetXは、AppleのiPhoneに搭載されているVPNへの自動接続機能(オンデマンドVPN機能)に対してロイヤリティの支払いを望んでいました。

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iPhone1台あたり約90円の支払いを要求

VirnetXは、はじめにAppleに対して7億ドル(約750億円)の支払いを求めていました。

一方、Appleは、iPhone1台あたり19セント(日本円で約20円)として1億1300万ドルが妥当だと主張していました。

裁判所は、最終的にiPhone1台あたり84セント(日本円で約90円)として総額5億280ドルに決定しました。

問題視されるパテント・トロール(企業ゴロ)

VirnetXは、これまでも幾度となく大企業を相手に訴訟を行ってきました。現に2010年にはマイクロソフトはVirnetXに対して2億ドル(約215億円)の支払いをしています。

VirnetXはVPNなどの特許を他企業から買い取り、その特許権を利用して、他の企業へ特許侵害として賠償金を請求する裁判を起こしています。

こういった自らは製品の製造を行わず、他企業から特許権を購入し、他企業に対して賠償請求をする企業を「パテント・トロール(企業ゴロ)」と呼ばれています。

日本でも任天堂がコロプラの「白猫プロジェクト」に対して、特許侵害を起こしており、パテント・トロールなのではないかと言われたこともありました。

ハイテク企業において、特許は自身が開発した証明になるため非常に重要な制度です。
しかし、この制度は、高額な賠償請求や販売差し止めが認められやすいなどのトロール側に大きな利益があることが問題視されています。

まとめ

  • Appleは、10年に渡り進行中だった特許侵害の裁判で敗れ、VirnetXに対して5億280万ドル、日本円にして約560億円の支払いが命じられました。
  • VirnetXは、AppleのiPhoneに搭載されているVPNへの自動接続機能(オンデマンドVPN機能)に対してロイヤリティの支払いを望んでいました。
  • しかし、VirnetX自体は製品の製造をせず、特許権を他企業から購入しています。
  • こういった、特許権を購入し、他企業へ多額の賠償請求を行うパテント・トロール(企業ゴロ)が問題視されています

(Via: Apple、特許侵害で“パテント・トロール”へ520億円の支払いを命じられる - iPhone Mania)
(Via: Apple Ordered to Pay VirnetX Another $502.8 Million for Patent Infringement - MacRumors)

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