TikTokとWeChatが消える影響は大きい
engadget日本版によると、WeChatが世界中のAppStoreから削除された場合、世界のiPhone出荷台数が最大30%減少する可能性があるとのアナリスト予測が発表されたと報じています。
アナリストのMing-Chi Kuo氏は「WeChatアプリが米国App Storeだけで削除」から「全世界App Storeで削除」までの予想を述べています。
WeChatの月間アクティブユーザ数は全世界で12億人を超えています。
WeChatでは、メッセージングアプリの他にQRコードを用いたWeChat Payなどテンセント独自の経済圏「テンセント経済圏」なるものも確立しています。
そうした中でKuo氏は、世界中のAppStoreで禁止された場合には世界中のiPhoneの出荷台数は25%~30%減少し、他のAppleデバイス(AirPods、iPad、AppleWatch、Mac)などについても15%~20%減少するだろうと述べています。
上記については、最悪のシナリオとしており、米国の中でのみ規制がかかった場合(予測の中で一番軽い予想)では、全世界のiPhone出荷台数は3%~6%の影響を受け、同じく他のAppleデバイスについては3%未満になるとのこと。
この予測を踏まえてKuo氏はWeChat禁止によって、Appleデバイスのサプライチェーン関連の株の保有数を減らすようなことを投資家たちに推奨しているようです。
まとめ
米政府による中国系企業のアプリ排除の動きが進んでいます。
名指しされたByteDance(TikTok)やTencent(WeChat)については取引が禁止になる9月15日までに調整が必要で動きを見せています。
しかし、米国からWeChatが消えてしまうことで自国の企業がダメージを受けてしまう恐れがあるとアナリストは述べています。
WeChatが世界中のAppStoreから消えるとiPhoneの出荷台数は最大30%減少
同様にアメリカのAppStoreから消えるとiPhoneの出荷台数は最大6%減少
と述べています。