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2021年のトレンドは折りたたみスマホ!
2020年、スマートフォン業界では5Gや中国メーカーによる躍進が目立った年になったと感じています。2021年が始まり、各メーカーも様々なスマホの発表やキャリアにより新プラン発表が相次いで行われ、ますます注目が集まりそうです。
今回は、2020年からちらほら登場しており、2021年に流行りそうな折りたたみスマホについて解説したいと思います。
折りたたみ式スマホ(フォルダブルスマホ)とは?
折りたたみ式スマホ(フォルダブルスマホ)とは、字の如くガラケーのように折りたためるスマートフォンのことです。
海外では、「foldable smartphone」や「folding phone」、「foldable phone」などと呼ばれています。「foldable」(フォルダブル)は "折りたたみ可能な" という意味から来ています。
スマートフォンに曲げられる素材で作られたディスプレイを画面に採用し、画面自体を折り曲げること収納することができます。
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すでに数社から折りたたみスマホを発売
2021年に各メーカーが折りたたみスマホを発売すると予測されていますが、それに先駆けて2020年にすでにサムスンやモトローラ、ファーウェイからすでに折りたたみスマホを発売しています。
サムスンからはGalaxy Z FilpシリーズやGalaxy Foldシリーズが発表・発売されています。
Motorolaからはrazrシリーズ、ファーウェイからはHuawei Mate Xsが発売されています。
ディスプレイサプライヤーもフォルダブルディスプレイを開発
韓国ではフォルダブルディスプレイの特許数が増加
日本貿易振興機構(JETRO)によると、2019年から2020年にかけてフォルダブルディスプレイの開発が活発化していると報告しています。
サムスンやLGなどの大手ディスプレイメーカーを持つ韓国では、フォルダブルディスプレイの特許出願が2012年の13件から2019年には、263件と1.54倍増加しているとのことです。
また、2018年〜2019年の特許出願数は、2016年〜2017年の2年間と比較すると約2.8倍増加(145件→403件)しています。
シャープがフォルダブルディスプレイを開発
2019年4月に行われた展示会にて、シャープはフォルダブルディスプレイを公開しました。公開された試作品では、6.18インチのディスプレイを搭載したスマートフォンで、内折り、外折りが可能とのことです。
すでに30万回の折り曲げ試験をクリアしており、製品化の基準を満たしているとのことです。
数年後には、折りたたみアクオスフォンなるものが登場しているかもしれません。
出典:ケータイWatch
折りたたみスマホのメリット・デメリット
メリット
スマートフォンがコンパクトに
スマートフォンが折りたたみに対応することで、コンパクトになる持ち運びの負担が軽減することが期待されます。
近頃のスマートフォンはタブレット級の画面の大きさのもののあるため、持ち運びが不便になりがちです。
筆者もスマホをポケットで持ち運ぶので、大きなスマホがポケットを専有してしまうので折りたたみスマホに期待しています。ただ、折りたたむことができる分、厚さが増してしまう点は考慮しないといけないです。
画面の保護が可能に
これまでのスマートフォンの欠点は、画面が常に露出していることでした。内側に折りたためるスマホでは、ガラケーのように画面が内側に来るので落下させても画面を守れる可能性があります。
近頃のスマホは、ゴリラガラスなどの強化ガラスが採用されており、落下時の衝撃にも耐えられるような作りになっていますが、折りたためることで物理的に衝撃を防ぐことができるため心理的安全性も高まります。
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デメリット
折りたたみ後が残る可能性
画面を折り畳むことができるディスプレイには、ガラスではなく樹脂が採用されています。そのため、折りたたむと折り目やシワが発生する可能性があります。
使い始めは問題ないものの使用回数を重ねるごとにシワが目立つ恐れがあるため、注意が必要です。
シワに関しては、技術によって解決されると思いますが、購入する際は調べてから購入をしたほうが良いでしょう。
本体代が高い
普及し始めたばかりで技術的にもまだ成熟していない分野のため、フォルダブルスマホの本体代が高いのが現状です。
Motorola razr 5Gでも日本円にして15万円を超え、Huawei Mate Xsは50万円を超えてきます。
まだまだフォルダブルスマホ高い印象があり、技術が成熟し普及も進めば価格帯も落ち着いてくると思っています。
Appleが折りたたみiPhoneを開発
英国の市場調査会社Omdiaによると、Appleは折りたたみiPhoneを開発しており、発売時期が2023年になると予測しています。
開発しているiPhoneは、7.3インチから7.6インチの有機ELディスプレイを搭載すると見られており、iPhoneでは初となるApple Pencilに対応するようです。
Appleはすでにプロトタイプでのテストを完了していると思われ、プロトタイプでは、Galaxy Z Filpのような画面を折り畳むパターンとSurface DUOのような2つのディスプレイをヒンジでつなぎ合わせたプロトタイプを用いてテストされたと思われます。
Galaxy Z Filp Surface DUO
Googleも折りたたみPixelを開発
The Elecによると、Samsungは折りたたみ可能なディスプレイの供給をGoogleを含む複数社に対して行うため、開発していると報じました。
また、Androidのソースコード内からも正体不明のコードネームが4つ見つかっており、そのうち1つが折りたたみPixel(Pixel Fold)と言われております。
折りたたみ(フォルダブル)の次は巻取り(ローラブル)スマホ?
OPPOがローラブルスマホの動画を公開
スマホメーカーの多くは ”折りたたむ形式(フォルダブル)” のスマホを開発していますが、対抗馬として、”巻取る形式(ローラブル)” が開発されています。
OPPOは、2020年11月に行われた「OPPO INNO DAY」でローラブルスマホ「OPPO X 2021」のコンセプト動画を披露しました。
動画内では、スマホの側面に触れると画面サイズが伸縮し、変わっていることが確認できます。
LGは、ローラブルスマホを開発するも業績不振により中止
LGもローラブルスマホを開発していた過去があり、2021年に行われた家電見本市(CES)でローラブルスマホ「LG Rollable」の動画が公開されました。
しかし、LGのモバイル事業が業績不振により、2021年2月に開発を中止したと思われます。
OPPOやLGのようにフォルダブルスマホを開発しつつ、巻取り式のローラブルスマホを発表する企業が今後も出てきそうなので要チェックです。
まとめ
- 今回は、2021年のトレンドになりそうな折りたたみスマホ(フォルダブルスマホ)について紹介しました。
- 各スマートフォンメーカー、ディスプレイメーカーがこぞって開発を進めており、2021年中にはさまざまなフォルダブルスマホが登場しそうです。
- AppleやGoogleもフォルダブルスマホへの開発を注力しており、折りたたみiPhoneは2023年、折りたたみPixelは2021年に登場すると予測されています。
- また、フォルダブルスマホの対抗として、ローラブルスマホ(巻取り式スマホ)なるものも開発されており、OPPOなどの中国企業などが率先して開発を進めています。
- フォルダブル・ローラブルスマホについては今後もこのブログで情報を追っていくのでチェックしてみてください。